みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
北海道コンサドーレ札幌の小野選手が引退したことはみなさんの記憶に新しいところです。
小野さんはサッカー界にとって一時代を作り、若い選手の手本となり、サポーターを魅了してきました。
さっそく試合解説では鋭い視点で分かり易くお話されています。
そしてスポーツ番組に出演し、あの優しい語り口でサッカーの楽しさをお伝えいただいているので
これからの活躍が本当に楽しみですね。
実は小野さんの引退試合にもう一人の引退が報道されました。
北海道サッカー協会審判委員長の藤井陽一さんです。
藤井さんは私と同じく空知地区サッカー協会で審判活動を始めました。
その後、1級審判員として15年に渡りサッカー界の第一線で活躍されてきました。
ケガなどもあり苦しい時もあったことを知る私にとって、引退は寂しくあり、
ご苦労さんというねぎらいの気持ちでいっぱいです。
今シーズン、藤井さんは審判委員長として男子の板矢智志さんと女子の大村美詞さんを男女同時に1級審判員に昇格させました。
ご存じの方も多いと思いますが、サッカー1級審判員資格はとても難しいもので、
男女の同時昇格は木村博之さんと手代木直美さんに続き2回目です。
この先輩は押しも押されもせぬ国際審判員としてトップトップで活躍しています。
力のある若い2人の大きなチャンスを藤井さんがどのように育てるのか、大いに期待したいところです。
さらに北海道サッカー協会の副会長である大岩真由美さんの記事もにぎやかです。
大岩さんは、国内の日本フットボールリーグで女性として初めて主審となり、
その後、海外の主要大会の決勝戦でも笛を任されるなど、日本女性審判員のパイオニアとして活躍されました。
引退後、日本サッカー協会の要職で活躍し、近年は北海道内に軸足を置き、女子サッカーの地位向上に努めています。
サッカー界では右に出る者はいないという実績をもって、
教育界をはじめ多様な分野で「それぞれの個性と能力を生かす」「女性活躍」や「夢をあきらめない」というテーマで
講演活動を行っています。
その活躍が北海道内における男女平等参画社会の実現に向けた機運醸成に貢献しているという評価を受け、
令和5年度北海道男女平等参画チャレンジ賞を受賞されました。この内容はNHKにも取り上げられたほどです。
われわれの人生は、先人から学び、経験し深め、そして社会に広く還元することが求められています。
これまでも諸先輩がそうであったように、お二人には社会の発展に寄与する重要な役割が待っていますし、
応援するわれわれ北海道サッカー協会もさらなる貢献を果たせるように頑張りたいと思います。
写真左から2番目 藤井陽一さん(北海道サッカー協会審判委員長)
写真左 大岩真由美さん(北海道サッカー協会副会長)