皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
11月12日の全国高等学校サッカー選手権大会北海道大会決勝は ご覧になったでしょうか。
今年初めて札幌ドームで開催されました。
決勝戦はプレミアリーグ参戦中の旭川実業高校、 対するは本大会2連覇中でプリンスリーグ優勝を果たした北海高校という
道内高校サッカーのトップ2の戦いとなりました。
全校応援となった北海高校や、旭川実業高校の応援団だけではなく、
大勢の高校生や中学年代の選手も関心を持って観戦に訪れていただきました。
その数4500名と膨れ上がり、北海道のアマチュアサッカーの最高動員数を更新したと思います。
さて試合は激しい点の取り合いで延長戦までもつれ込みました。
北海高校が序盤から激しく攻撃を仕掛け、後半は旭川実業高校が攻め込む展開のなか、
両チームの消耗は激しく、ふくらはぎに痙攣をおこす選手が続出しました。
見ている私たちをハラハラさせましたが、疲労をも凌駕するプライドが最後まで走り切らせました。
結果はゲームを若干コントロールしていた北海高校に女神がほほ笑み、3連覇をプレゼントしました。
両チームの選手を応援し続けた同校の仲間たちにとっても一生涯の思い出となることでしょう。
北海道内でこれほどの試合を観戦できることはめったにありません。
観戦した高校年代の選手、応援に駆け付けた中学年代の選手たちは 「次は自分の番だ」と
心を奮い立たせたに違いないと思いました。
この試合は、改めてサッカーの価値やおもしろみをサッカーファミリーに提供しただけではなく、
後輩たちにも最高の夢の場を提供することになったでしょう。
厚別に続く高校サッカーの聖地が誕生した瞬間ではないでしょうか。
しかし、ここまでの道のりは簡単ではありませんでした。
2022年の秋、高体連の先生方が「北海道には札幌ドームがある。選手たちに最高のステージを与えたい」という
夢と希望、いえ野望を持ったことが始まりです。
開催の模索を始めてすぐにその夢は日程調整や運営費、観客動員の面から暗礁に乗り上げたのです。
札幌ドームの多大な協力のおかげで大きな一歩を踏み出すことができました。
主催のSTV様の大会告知You Tubeも観客動員に効果を発揮しました。
しかし、なんといっても無理難題の段階から、高校生たちの夢を大きく膨らませ実現するために奔走した
先生方の強い気持ちがあったことが大前提でした。
きっと、一つでも欠けては今大会の実施は不可能だったでしょう。
私は今回の大会を通して、子どものため、選手のための「プレーヤーズファースト」事業、
その中にある喜びや笑い、全身全霊をかけた競技結果の破顔と安堵、 そして悔し涙を見ることができました。
実に素晴らしい大会であったと感激しています。