皆さんいかがお過ごしでしょうか。
10月11日から15日まで、鹿児島国体の視察に行ってまいりました。
北海道が暑かったせいか、過ごしやすい鹿児島に驚かされました。
それにしても3会場が離れていたので高速道路を使っても1時間以上を要する結構大変な応援視察でした。
さて北海道代表の活躍を振り返ってみます。
成年男子は北海道リーグのチャンピオンのBTOP北海道を中心とするチームが頑張ってくれました。
準決勝となった3回戦ではリードしていましたが、地元の鹿児島県に逆転され3位決定戦に回りました。
3位決定戦は優位な試合運びでしたが、勝利に結びつけることができず最終的に4位で大会を終えました。
70分ゲームとはいえ、やはり4連戦は疲労が溜まるようです。
他県のチームは地域リーグ代表という同等レベルであり、優勝を狙える可能性を発揮しました。
少年女子は昨年静岡県に歯が立たず、今年も強豪の東京都との対戦となりました。
練習の成果を示すと意気込み、試合に挑みましたが、
キックやトラップなどの個人の精度に差があり苦しめられました。
力一杯頑張ったのですが、狭いスペースをうまく使われるだけではなく、
広いスペースでスピードを生かされると、フィジカル面の消耗につながりました。
意地を出し、食らいつきましたが最後は総合力の違いを見せつけられてしまいました。
そして昨年4位の少年男子には期待が膨らみました。
1回戦は島根県との戦いを接戦で勝ち抜きましたが、2回戦の東京都に1対4で敗れてしまいました。
全体的には個々の力では劣ってはいませんでしたが、力の抜けた中心選手がいるかいないか、
そしてチームの戦術的熟成度、いわゆる完成度という点で力不足だったようです。
3チームに言えることは、他県の国体予選となっているミニ国を経験していない点と
ミニ国がない分チームメンバーの固定化が遅い点です。加えて選抜チーム編成の難しさです。
昨年までは社会人と学生の混合選抜チームだった成年男子は、
今年度より北海道サッカー選手権で優勝したBTOP北海道を中心としたチームの力は安定し強化も容易だったようです。
しかし、選手層の薄い少年女子は全道全域からの選抜が余儀なくされるだけではなく、
強化練習への参加は所属チームが多くなるほどスケジュール管理はより難しくなります。
男子も北海道コンサドーレ札幌ユースを中心にした札幌エリアの選抜であっても
チーム力向上に少なからず影響があったのは事実です。
しかし残念なことばかりではありません。
ここ数年で国体チームの力は上がっています。
指導者の努力に加え、強豪チームとの対戦から得た経験値が強化に結びついていると思われます。
私はそれでも選手の強化には、指導者の経験値の向上が喫緊の課題と考えています。
単独チームでは全国大会に出場できない指導者も国体を活用し、
全国と北海道レベルの違いを学ぶことができるはずです。
トレーニングの質の向上には指導者のアイデアと強化のために視点を獲得することです。
ですから国体の指導スタッフは単年に終わらず、
複数年かけたトライ&エラーによって指導力をつけてもらいたいと考えております。
ぜひ意欲を持った指導者に、全国との違いを発見してきていただきたい。
そしてそういう指導者が一人でも多くなることが北海道のレベルアップにつながると信じてやみません。
みんなで頑張りましょう。